絶対おばさん黙示録

創作サークルpolitics rhythmが聖川真斗さんにダムカードを貰いに行くまでの手記

7/23文学フリマin札幌の御礼

 はじめまして。politics rhythm(ぽりてぃくす りずむ)です。同人誌を出したりするときのサークル名だと思います。文学フリマへ出るにあたり、申し込み締切20分前くらいの10分間ほどで捻り出しました。名前の通り、文学とは非常に食い合わせの悪いジャンルであるところの政治的なことも考えていこう、という気持ちが込められています。参議院選挙→都知事選挙のコンボ(北海道では衆院5区補選からの三連コンボでもうずっと選挙してたみたいに錯覚する)でわりと世の中の目が選挙ひいては政治に向いているところでタイムリーなスタートを切る……

 

……予定でした。気が付いたらすべてが終わってた。そんなタイミングではじめましてのご挨拶となりこの際だから余計なことも紹介しよう(ミカンズのテーマ / スピッツ)。ということでJASRACさんにショバ代を要求されない程度には音楽などのサブカルチャーの話題も乗せながら活動していくつもりであります。

 

 まずは文学フリマにご来場いただき当サークルのブースにお寄りいただいたみなさま、更になんと今回の頒布物である小説『楼閣の記憶』をお買い上げいただいたみなさまに、心の底より感謝申し上げます。ありがとうございました。開場から1時間半以上たってるのに「サークル参加なんですけど……」とおずおず受付に声をかけなければいけない人間の気持ち、わかりますか。わからないですよね。いえ、一生わからなくていい類の気持ちなので問題ありません。見よう見まねでブースに本を並べるも、本についている説明らしきものはなんとお値段のみ、なんの中身の紹介もなく作者の名前すら書いていないコピー本をよくぞお手に取っていただいたと、並みの言葉ではこの感情を言い尽くせません。途中からその暴挙に気付き、お隣の北大短歌会さんという前途ある若者の皆さんから半ば脅すように備品をお借りして説明文を殴り書きしました。

 

 本に作者名を記していない点に関しては複数お問い合わせをいただきました。本自体が文学フリマ開催当日の朝に一からデータを作り製本したものであったために、奥付の存在すら忘れていたという粗忽な理由が大きいのですが、私自身がペンネームをつけるかどうか悩んでいるという極めて他人にはどうでもいい問題が横たわっているのも事実です。いま作者名を聞かれたら本名を答えますし、いさり火文学賞のときもペンネームが思いつかなかったので本名で報道され連載されています。道新道南版に小説が連載されるというスペシャルご褒美がある地方文学賞だったのです。私が受賞した翌年に廃止されたという事実は私に被害妄想を与えるに十分ですけどね。ほんとすみません受賞して。

 

 でねえ。どうなんですかペンネーム。みなさんつけてますか、ペンネーム。私もつけたいのはやまやまなんです。でもしっくりくるものが一向に思い浮かばない。かっこいいペンネームを自分にズバッとつけてその名前で天下取ってやろうという野心に欠けると説教されても仕方ない。昔はあったんですよ野心。それも中身の伴ってないやつが。先日小学校のタイムカプセルを29年ぶりに開けたのですが、その中に入っていた私の作文が「将来は小説家になってアシスタントを何人も使っている」という朗読されたらその場から脱兎のごとく逃げ出したい内容でした。現実の小説家でアシスタントを使っている人は皆無ではありませんし、秘書的な存在がいる作家さんもゼロではないでしょうが、このときの私がそんな現実的なことを考えているわけもなく、完全に漫画家と勘違いしているだけという五里霧中っぷり。開校100周年から30年というきりの良い数字を迎えることなく閉校の憂き目に遭い29年ぶりに開ける羽目になってしまった出身小学校と合わせてばつの悪さが極まってます。30年後もおれたち繁栄してるぜ!という根拠のない自信を持っていた小学校で育ったから仕方のないことですね、と責任転嫁も捗ります。

 

 そもそも本名だって結婚後の新しい苗字に馴染んでいるかといえばまだまだだし、かといって生まれながらの本名に親しみがあるかと問われると、これがそれほどでもないんです。小学生の頃ですでに現実逃避のプロと化した私は自分で自分にペンネームをつけたり自分の分身のようなキャラで妄想ばかりしていたから本名に愛着を持たなかったという極めて残念な理由なのですが、ほんと、どうなんですか本名。みなさんしっくりきてますか、本名。本名といえば今日一番の驚きはかつて道新で恐ろしく愉快な書評を書き私を虜にしていた上正路理砂さんがどうやら本名らしいという話です。かっこいい本名ずるい。

 

 ひとまず、politics rhythmとしてご挨拶差し上げます。弱点は文章を短く簡潔におさめられないところです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

↓殴り書きのPOPもどき。カリスマ書店員の道は諦めます。 

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